転職する前に知っておこう!ICUで働くときに役立つ資格

命を預かるICUの現場

看護師のスキルが磨けるICUで働こう!

役立つ資格はこれ

役立つ資格はこれ

看護師の資格があればICUで働くことができますが、ICLSや呼吸療法認定士など役に立つ資格があれば高い評価が得られるので、キャリアアップや給料アップを目指すことも可能です。ここではICUで役に立つ資格を紹介していきます。

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BLS(Basic Life Support)

一次救命処置のことです。急に倒れた人を医師や救急隊に引き継ぐまでの応急処置なので、AED以外の医療機器は使用しません。BLSは入職時の研修で学ぶことが多いのですが、ICUで働く前にもう一度受けておくと安心です。BLSは病院でも受けることはできますが、日本ACLS協会が行っているBLSプロバイダーコースの研修を受けると国際ライセンスカードが付与されるので自分の自信にも繋がります。講習は7時間程度、1日で終わりますが、筆記試験や実技試験を受けて合格基準を満たす必要があります。

ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)

二次救命処置のことです。看護師には少しレベルが高い講習ですが、心停止や重症不整脈、急性冠症候群、脳卒中などの診察や治療法が学べるのでICUで必ず役に立つ資格です。研修は2日間に渡って行われ、日本ACLS協会や日本BKS協会で受けることができます。筆記試験や実技試験を受け、合格基準を満たした人に国際ライセンスカードが付与されます。

ICLS(Immediate Cardiac Life Support)

医療従事者のための蘇生トレーニングコースです。心肺停止の対処法が学べるので急変が多いICUでは役に立つ資格です。実技を中心とした1日~2日間の講習を受けると認定シールが発行されます。

呼吸療法認定士

日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の3学会が合同で認定している資格で、呼吸療法の目的や理論、治療についての専門知識や機器の管理などを学びます。ただし、看護師経験が2年以上あり、認定委員会が認める学会や講習会に参加して12.5点以上の点数を取得している人しか受講することができません。
2日間の講義を受け、筆記試験に合格したら資格を取得できます。

集中ケア認定看護師

日本看護学会が認定している資格のことです。ICUで働くスペシャリストともいえる資格ですが、「5年以上の看護師経験(ICUでの経験が通算3年以上必要)」「疾病・外傷・手術などで高度な看護を必要とした患者さんの看護例を5つ以上」「今現在ICUで働いていること」などの条件を満たす必要があります。その上で630時間の研修を受け、認定試験に合格しなければなりません。

急性・重症患者看護専門看護師

これはクリティカルケア部門の最高峰の資格です。急性・重症患者看護専門看護師は緊急度が高い患者さんや重症な患者さんに対して集中的な看護を行ったり、患者さんやご家族を支援したりするのが仕事です。
専門看護師になるには5年以上の看護師経験(専門分野での経験3年以上)があり、看護系大学院の修士課程を修了して認定試験に合格しなければなりません。